お金の流れがかわった!

PC270907.JPG レビュープラス様に献本いただきました。ありがとうございます。

タイトルを見ただけだと難しそうだなと感じていたど、 読み始めると内容がわかりやすくて面白くサクッと読めてしまいました。

日々ニュースで聞き流していたサブプライムローンや、注目されているインドや中国の経済についても 深い内容が書かれておりとても勉強になりました。

概要としては 「ホームレス・マネー」といわれる4000兆円規模の資金をキーワードに 世界の経済、先進国、新興国について、そこから見える日本の経済を再復活させる戦略について書かれていました。

ホームレス・マネー

ホームレスマネーとは投資先を探して世界をさまよっている、不要不急で無責任きわまりないお金のことだ。その額は、最盛期には約6000兆円にも上ったが、リーマン・ショックで各国の株式市場が軒並み暴落し半減。現在は約4000兆円にまで回復している。

個人的に気になったポイントは以下の内容でした。

「ホームレス・マネー」に翻弄される世界

4000兆円規模のお金がサヤ取りで動くので、次々とバブルをつくっては、引き上げる際に金融危機につながる。 まさに、不要不急で無責任極まりないお金です。 最近では新興国をメインにこのホームレス・マネーが流れ込み不動産価格が高騰するという現象が起こっているという。 経済のボーダレス化で、マクロ経済政策が効果をなくした今、 日本が再度経済成長するにはホームレス・マネーを呼び込む必要があると述べられている。

日本の鉄道は世界で売れる

駅ビル型ショッピングモールと電子マネーSuicaの連動、さらにバスやタクシーまで使えるシステムを作り上げた。 さらにそのSuicaを携帯電話の中にももりんこんでいる。このモデルが「鉄道は儲からない」の概念を覆したという。 日常使っている側から見ると普通なことかもしれないけど、こういったビジネス視点で書かれると途端にすごいシステムだと感じました。

また、日本の私鉄についても述べられている。 世界の大都市ではスラム化の問題がありこれは膨大な人口が都心の狭い地域に集中するのが原因であるという。 これに対し私鉄によって郊外から都心へのアクセスが可能になればスラム化しないという。 日本ではたくさんの私鉄があり、たしかに世界に輸出アピールできるポイントでないかと思う。

現状を理解し昔からあるモノに縛られず、変化を恐れずに新しいモノに目を向けていく必要があるな 改めてと感じさせてもらいました。